shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

さて、どうしたものか

年齢というものに縛られる人にはなりたくなかった。
働いていた会社の女社長に「カワイコちゃんぶってないで年相応の大人になりなさい」といわれたこともあったけど、カワイコちゃんぶってるつもりもなかったし、彼女の言うところの年相応の大人というものになりたいと思わなかった。そもそも、年相応ってなんだよと思ってた。
ママ友と呼ばれる仲間で若々しく小綺麗にしてた女性がなぜか子どもたちに対して
「オバチャン」と自ら称してるのを見て、なんでそんな風に自ら卑下しているんだろう?
と思ってた。自ら称することでそのオバチャンに自分を追い詰めてしまうのではないか。
私にはそれが出来なかった。したくなかった。

なのに、私は今、自らをBBAと称している。

抗っても肉体は老いていく。
東京から今の住処に引っ込んだ時、私は色々なことに絶望していた。
大げさでなく正に絶望だった。私はこの地でただ朽ち果てて老いていくのだ。
ただ、日常を送り老いていくのだ。そう思っていた。
どうでもよくなっていた。
心と体は連動する。鏡の中の私は緩やかに老いていった。
それは関係ないことでただ自然の摂理だったのかもしれない。
ここで埋もれていくならそれも構わない……って思ってたんだよ!

まさか、まさか、自分が再び、この地から飛び出して、
動き回る日が来るとは思わずに過ぎ去り日は戻らない。
鏡の中の自分の時間は戻せない。

さて、どうしたものか。

でもね、思春期のあの頃や自意識に苛まれていた妙齢のあの頃のように自己嫌悪はしていない。現在は楽しい。自分でも驚いたのだけど楽しいと言い切れるようになってた。しかし、客観視すると私は間違いなくBBA以外の何者でもなく、見苦しくなるような若作りはしたいとは思わない。思わないのだけれども。

さて、どうしたものか。

自分より若い子たちがとにかくかわいく見える。見えるのではなく実際かわいいのだけど。
若さの輝きは偉大だ。どの年代もとにかく愛おしい。
その輝きが眩しすぎて、その光の影に身を潜めてどうにかこうにかやってきたけど
その光に照らされてその違和感は一層強調されないだろうか。
自信のなさが拍車をかける。なら、なんとかしなさいよと思いつつ元来のなまけもの。

さて、どうしたものか。

どうしていいのかわからないけど。
わからないでいいような
わからないまま突っ走りたいような
多分、こんな私はBBAだけれどもまだオトナではなくて
いい加減オトナになりなさいとまた怒られて
このジレンマとまた闘って、自意識に苛まれて、傷ついて凹んでいくのかもしれない。

さて、どうしたものか。

私はどこへ向かいたいのか、どこへ行くのか、
祠に潜り込んでなにもかも鈍ってしまって、てんで見当がつけられない。
でも、なぜかワクワクしてる。恐れおののきながらもドキドキしてる。
とち狂ってるだけなのかもしれないけど、その狂気をどこか楽しんでいる。

さて、どうしたものか