shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

卑屈で何故悪い

「卑屈なところがある子なんで……なんでって言うくらい」
結婚の挨拶に夫が来たときに母が言った言葉だ。
父も夫も笑ってた。みんなそう思っているのか。
事実だからしゃーない。私はうつむいて微笑むしかなかった。
でも、今ならはっきり言える。卑屈で何故悪い?
まぁ、今ならでなく今の時代だからいえるっていうのもあるのかもだけども。

まず、なぜ、私は卑屈になったのか?
調子に乗るなと育てられ、髪の毛を本人の意思ではなくベリーショートにされ(クルクルパーマをかけられた時代もあった。おばちゃんみたいだった)
流行の女の子らしい洋服も買ってもらえず、褒めてくれることもなく……
自分でコントロールできない身体の発育に本人も戸惑っているところに淫らだと言われ、反抗することもできず、育ってきた娘が天真爛漫、前向き、自信家に育ったとしたらそれはそれで怖くないか?

でも、そんな卑屈な私がいたから、今の私がいるわけだしそんな私が育てたから今の息子が居るわけだし
(息子も息子なりに私に対してこんな不満を抱えてるのかもしれないなんて思いつつ)

卑屈だからこそ自信がないからこそ見えることがある。
だからこそ慎重に先に先に考えを走らせることがある。
そんな卑屈な自分を知ってるからこそ裏返って、カバーする。

卑屈なねじれた私も私なりに前を向いてここまでやってきたのだ。
これから先もいろいろな私を塗り重ねながら生きていくのだ。