shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

冥府魔道へ

冥府魔道 常に争いの絶えぬ怒りに満ちた世界、相手を恨む感情や信念、生き方。

週末、ちょっとしたトラブルがあり揺れに揺れ、今まで胸に想っていたことを夫にぶちまけた。

「私はこの家の墓には入りません」

この地はかなり保守的だと暮らしながら実感している。
地方とはそういうものなのか。何故、ここで暮らしているのか。
私はここで一生を終えるのか。ずっと考えている。

私は根に持つけどそんなに恨みはしない方だと思っていた。
根は暗いけど優しいやつのつもりだった。
でも、生まれて初めて顔を二度と見たくないと思った人が居る。
夫の義母、姑だ。

大家族の末っ子でかわいがられわがまま放題に育ったことを自慢するような人だった。
介護ということで同居して色々とあったけど、
笑顔で耐えてかわしてきたけどこの言葉がトリガーとなり、まさに冥府魔道に堕ちた。

「大金払ってもらってきった子なんだから、私の面倒を見て当然なんだよ」

私はどうやら、結納金でこの家に買われて来たということだったらしい。
私はお金で買われてきたのだ。私の自尊心はこの言葉でズタズタにされた。
私は目に見えて数えきれるような金額の価値の女と見られていたのだ。扱われていたのだ。

いつの時代の話だよ。

当然ながらぶち切れた。そりゃ、ぶち切れる。今までに見せないほどに怒り狂った。

そんなことがコロナ禍のちょっと前に起こった。
義母はそんな私にお灸を据えるつもりで温泉旅にでも出る気分で義姉の家に出て行った。
夫と私が謝りに来ると思っていたのだろう。私は断固として謝らなかった。
私は神でも仏でもない。
義母は義姉の家の方が気兼ねないと居着いたが従来の我が儘で実の娘にさえ困らせ
疲弊させ結局、施設へ入ることとなってコロナ禍期に入り現在に至っている。

さて、そんな義母が私に謝りたがっているから施設へ顔を出して欲しいと義姉から連絡が来ている。

もちろん、そんなのNOだ。悪いが二度とあの日々のことは思い出したくない。

で、先週末、夫にちょっとしたトラブルが起き、この際だからとはっきり言わせてもらった。
私はこの家の墓に入る気はありません。
私はこれから私の思うように生き、思うように死にます。

言葉にしてしまったことに少し後悔はしたけれども
私は残りの人生、いろいろなものを取り返したい。
私の人生なんてそんなものはないのかもしれないけれども
冥府魔道を迷いながら、多分、事情を知らない人々に鬼と思われていようと。
鬼婆上等! 生き抜いてやる。