shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

カナリヤ鳴く空

近頃は籠の鳥は放っても環境に順応できず力尽きてしまうので籠から出すのは残酷だといわれるらしい。
歌を忘れたカナリヤも山に捨てられることなく籠の中で一生を終えるのだ。
果たしてそれは幸せなのだろうか。
例え、放たれた環境に順応できなくとも、
例え、もがれた翼で羽ばたけなくとも、
例え、何者かの餌食になり命が尽きようとも
降り注ぐ雨に顔を濡らし
見上げた空が雲に塞がれ

ただただ暗黒でも籠の中で狂気を秘めて

ただだだ生きながらえることよりも

ずっとずっと生きて生きて生きてわたしは生きている。
水たまりの泥に顔を埋め、映る雲の隙間の青空。微笑んでそれを眺め眠りに堕ちその一日は終わっていった。