shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

眠れぬ夜

以前住んでいた団地に
いついかなる時も白いスーツを着ているお爺ちゃんがいた。
ある真夜中、建物内の火災報知器が発動し、住人は眠気まなこで吹き抜けに待機することになった、寝巻き姿やスウェット、パジャマの住人が溢れる中、私は目を疑った。いつも通り白いスーツでその人は立っていた。警報は誤報だった。

しかし、白いスーツの老人が頭から離れず、私は眠れぬ夜を過ごした