shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

あなたの見える世界で

写真って撮ってる人の目線が絶対出るのが好き。
夫さんと付き合い始めた頃撮られた写真がめちゃくちゃエロくて、自分でも見たことないエロさで驚いた。こんな風に見えてるんかって。て、ことは自撮り下手クソなのは自分をそういう風に見てるからなのかな? なんて……

ここ十数年、自分の写真を取り、残したくなかった。自己肯定感が落ちていた。
と、いうかどうでも良くなっていた。しかし、このコロナ禍の中、万が一の場合、私の遺影はどうなるのだろうと何度か考えたことがある。写真がない。本当にない。息子にそのことを話したら悲しいことを言わないでくれと諫められた。

カメラマンになった小学校からの親しい友人がいた。
かなり、親密な付き合いだった。そして、彼女も由里ちゃん同様、恋多き女だった。
私が全くもって恋と縁遠い分、何故か私の近くには恋多き女がやってきた。
そんな彼女たちに経験まるでなしの頭でっかちなだけで相談にのって正論ぶちかましてた自分は今考えると痛々しい限りだ。夫さんと出会ったのも彼女を介してだった。
結婚式の写真も息子の入園式も七五三の写真も入学式も撮ってもらった。
しかし、私が結婚して子どもを産んで、育てて、ちょっとしたズレや行き違いから段々と疎遠になっていた……正直、どうしてだったのか思い出せない。でも、私がなんかやらかして悪かったんだ……と思う。こうやって見ていくとやっぱり、私から人が離れていくのはきっと私のせいなんだろうな。

どこか羨んでいたのだ。恋も仕事も手に入れてる彼女に。

夫さんの言う通り、私は了見が狭い。でも、ホント、わからないの。なんでなのか。

彼女が隅田川の川辺で撮ってくれた写真が今でも私の生涯で一番好きな写真だったりする。若さもあったけど彼女にはあの当時の私はあの熱量であの愛でああ見えてたのかもしれないと思うとなんだか切なくなる。出来ることならあの写真を遺影にして欲しいのだけど、20年以上前の写真だからダメかな?
もう、私をあの熱量とあの愛で撮ってくれる人はいない