shidouofthedeadの日記

日々の雑文帳

触れる

未だに人に触れることが苦手だ。
わたしの親はスキンシップが苦手だった。
昭和の親なんてそんなもんだろう。
折檻された記憶はあるけど撫でられたり抱きしめられた記憶はない。
そんな風に育ってきたし、自己肯定感最低レベルだったので、
誰かの身体に触れるなんて怖くてできなかった。
こんな醜いわたしを触ってくれる人なんて居ないと思ってた。
わたしに触れられたら嫌がるだろうと思っていた。
女ともだちともキャッキャと触れ合った記憶がない。身体が固まる。

そんな私に初めて触れてくれたのがあの人だった。
身体が固まった私に怖がることはないといってくれた。
もっと自信を持ちなさいといってくれた。

息子を授かって、触れることに怖がってなんていられなくなったけど
やっぱり、どこか、触ることが怖くて、抱きしめたりはあまり出来なかったけど
手をつないで歩くのは好きだった。
成長してどちらからともなく手をつながなくなってとても寂しかった。

オバチャンのコミュニケーションで肩をたたいたりすることがたまにあって
そういうこともたまにするけど、違和感を感じながら恐る恐るタッチする。

未だに私は自信がない。
自分が誰かに触れていい存在ではないのではないかと
心のどこかで思っている。
反面、私に触って欲しいとどこかで誰かに願っている。
あの人が言ったように自分に自信を持たない限りそれは叶わない。
何十年経っても私は同じところを堂々巡りしている。
ぬくもりを求めて、いつになったらここから抜け出せるのだろう。