私は何故、彼女たちのように出来ないのだろう?若い頃は近くへ近くへ進むことができたのにそれが怖くてできない。
目の前に目の前に進めばきっと彼らの中に存在できる。
そう信じていたあの頃。怖いものがなかったあの頃。若さだけで輝けたあの頃。
自分が産んだだらしない身体。
なら、自分でどうにかしろよ!
そんなのわかってる。
でも、それだけぢゃない。
目の前にいても見えない人には見えない。見たくないものは見えない。
だから、見えなくてもいい。
見えないところにいればいい。
届かなくていい。どうせ届かない。
届かないんだから。
どうして、こうなっちゃったんだろう。どうして、彼女たちみたいにできないんだろう。
羨ましい。妬ましい。でも、怖い。
自分が見えないんだって確信してしまうのが怖い。怖いのだ。
そうして、また、失ってしまうのが怖いんだ。
どうして、私は彼女たちみたいになれないんだろう。